中絶の初診当日手術は危険?!当日手術をやめたほうがいい理由とは?
当日中絶はリスクが高い
「何度も病院に行きたくない…」「早く中絶手術をしたい…」、といったお気持ちから、『初診当日にそのまま中絶手術をしたい』と考えている方もいると思います。
お気持ちは分かりますが、医療の観点からすると、当日手術はおすすめできません。
それはなぜか・・・性感染症に感染していることに気付かずに、中絶手術をすることにはとても大きなリスクを伴うからです。
具体的には、
クラミジア等の感染症があった場合、腹腔内感染が悪化し、激しい腹痛、入院になるリスクがある
からです。
特にクラミジア感染症は、女性がかかる性病(性行為があれば誰でも感染リスクあり)の中では最も頻度が高く、はっきりとした症状が出ないことが多いので、気付かずそのまま放置しがちです。
安全・安心に中絶手術をするには、これらの重大なリスクを抱えている以上、術前検査をしっかりやってくれる医療機関を選ぶことはもちろんのこと、術前検査の結果が出る前(リスク要因を把握する前)に当日中絶手術をするべきではありません。
当日手術は経済的負担にも
当日手術の場合、通常の手術料金に別途料金が加算されるケースがほとんどです。最終的に経済的負担が大きくなってしまうことになりますので、よく考えてみることが大切です。
後悔のない選択のために
初診当日にそのまま中絶手術をするとなれば、診察を受けてから手術を受けるかどうかを改めて考える時間はほとんどなくなってしまいます。パートナーを含めて、よく考えた結果であればよいですが、焦りや不安な気持ちから早々に決めてしまうことで、後々「もう少し落ち着いて考えればよかった…」と後悔することは避けてほしいのです。実際に当院で手術予約を取られたあとに、出産することを考え直され、手術をキャンセルされる方もいらっしゃいます。
後悔のない選択をして頂くためにも、初診当日にそのまま手術をするのではなく、医師の診察・相談をふまえて、改めて落ち着いて考えることのできる時間的な余裕をもつことはとても大切なことです。