子宮頸がん検診→再検→精密検査のため大きな病院へ紹介…最近茶色いおりものが…早めに受診したほうがいいの?
実際にあったご相談に産婦人科専門医がお答えします。

質問
50代、閉経して3年くらい経ちます。
昨年8月:子宮がん検診でASC-US、9月末:近所の婦人科にてHPV検査陽性(その他のハイリスクグループ)、10月初:コルポ診で問題なし=「著変のない粘膜組織で腫瘍性病変やコイロサイトーシスを示唆する初見を指摘できません」(採取中も問題と思われる白い部分もなし)という結果でした。医師曰く、免疫力で自然に流れた可能性もあるとの事。
半年後の4月末に再検査すると、やはりASC-US・ClassⅡ(WBCやや多い背景の中、核軽度腫大し、核形不整見られる細胞を数個認めます)でHPV陽性(その他のハイリスクグループ)という結果でした。医師からは、次は大きな病院で精密検査を受けたほうがよいと紹介状をいただき、6月後半に予約を入れたところです。
心配な点は、5月2日と3日の夜だけ茶褐色のおりものが出たことです。(4日からは何もでません)この両日は旅行でかなり体力を使い無茶をして疲労が激しかったのですが、もしかしたら子宮頸がんの進行に関係しているのかということ、6月まで予約が取れないのですが、別の病院でもっと早く検査をしたほうがよいのか、そのあたりをお聞きできれば幸いです。
産婦人科専門医が答えます
年齢的にコルポスコピーや組織診は診断、採取が難しく頸管内の病変が見落とされることがあります。
茶色のおりものが気になりますが、超音波検査でも所見が特にないなら6月の検査まで経過観察でも良いかもしれません。
勿論心配なら事情を説明してもっと早く検査できる医療機関を再度紹介してもらっても良いと思います。

