【豆知識】梅雨のストレスを解消する方法
社会生活には多かれ少なかれストレスが伴うものですが、梅雨の時期には仕事や人間関係で得る重圧に加えて、環境ストレスが心身への負荷を増やしてしまいがちです。
ストレスが血行不良を招くのは有名な事実で、その状態を放置しておくと心因性腰痛症や肩こり、生理痛の増悪などが起こる可能性があります。
夏と冬では洋服の厚みを変えるのと同じように、季節に応じて自分を守る取り組みが必要となるのです。
まず、梅雨が女性の健康に対してどのような影響力を持つのかご紹介しましょう。
6月に最も影響が大きくなる「梅雨ストレス」とは
あまり知られていないようですが、梅雨をもたらす低気圧によって大気中の酸素が希薄になります。
酸素が不足した時人体は疲れを回復するための眠りを引き寄せようと、睡眠や緊張、リラックスをコントロールする自律神経を副交感神経優位な状態に変化させます。
その結果、身体全体がだるく感じられるようになり、休眠を求めるようになるのです。
また、このタイミングで片頭痛に見舞われる方も少なくありません。
自律神経のバランスが崩れる事や、ストレスそのものが原因となって痛みをあらわすのではないかと考えられています。
身体のだるさ、慢性的な眠気、片頭痛の症状を訴える女性が最も増えるのは特に6月です。
20代から50代の女性に対するアンケートを行ったところ、梅雨の季節に心身の不調を感じる割合は73.2%に及ぶことが判りました。
この73.2%が悩まされる症状の内、該当者の割合トップが「だるい」次点が「肩こり」そして第三位が「疲労感」です。
これらの不調は身体だけでなく心にも波及する恐れがありますので、梅雨ストレスと不調を軽減する対策を日ごろから行って、気候と上手に付き合うようにしましょう。
梅雨のストレスと症状を改善する方法
1. アロマでリフレッシュ
幅広い年代の女性からの支持を集める「アロマ」には、女性におすすめの種類がたくさんあります。
まずは「ミント」です。
ルームスプレーなどを手作りして用意すれば、洗濯物を部屋干しする際にも除菌消臭アイテムとして使用できるはずです。
スッキリとさわやかな香りながら、眠りをサポートする効果もあるのだとか。
他にはラベンダーやゼラニウム、シトラスなどがおすすめです。
肌に直接塗布すると日光に反応して肌に染みついてしまうアロマオイルも中にはありますので、香り選びには慎重になって下さい。
2. 半身浴で自律神経のリセット
38度から40度程度のお湯に20分から30分間下半身を浸して十分に温まります。
この時にも効能別の香りを使用するとより快眠を得やすくなるはずです。
意識をはっきりさせたいときには逆に、43度のシャワーをさっと2分間ほど浴びるといいでしょう。
3. 室内のインテリアや照明を調整して部屋を明るくする
副交感神経が優位になるもう一つの原因として、梅雨期の日照時間の短さも影響していると考えられます。
極力日差しを浴びるようにして、室内は少しでも明るく保つようにして下さい。
カーテンを毎朝必ず開けるようにするだけでもある程度の効果が期待できるようです。
空気中の過剰な湿度も不快感を上昇させる要因ではあるのですが、安易にクーラーを効かせると自力での体温調整や発汗が阻害される危険性があります。
なるべくクーラーを利用しないようにして、どうしても空調下で過ごさなければならない場合にはストールや上着を着用するといいでしょう。
冷えは時に生理痛など別の症状につながりますので、常日頃から自分で自分を守る意識を持つことが重要です。