- 生理周期が安定しない・・・
- 生理がこない・・・
- 生理痛が辛い・・・
- 出血量が多い/少ない・・・
などなど・・・
生理の悩みは人それぞれ違います。心配になったり不安になったりすることがあれば、女性専門(婦人科)の当院に、貴女のお悩みをご相談ください。
生理に関するトラブルは、病気が原因で起こっていることもあります!
お悩みを聞かせて頂き、必要な検査・治療法をご提案します。
心配な月経トラブル
月経トラブルと症状・病名 | ||
---|---|---|
月経がない | 初経がない。 18歳になっても初経が始まらない。 |
原発性無月経 |
月経が止まった。 初経後、順調にあった月経が90日以上来ない。 |
続発性無月経 | |
月経周期がおかしい | 月経周期が長い。 月経が始まった日から次の月経が始まるまでの期間が39日以上。 |
稀発月経 |
月経周期が短い。 月経が始まった日から次の月経が始まるまでの期間が24日以内。 |
頻発月経 | |
月経期間がおかしい | 月経が短い。 1回の月経が2日以内で終わる。 |
過短月経 |
月経が長い。 1回の月経が8日以上続く。 |
過長月経 | |
月経血量がおかしい | 月経血量が少ない。 1回の月経出血量が極端に少ない。 |
過少月経 |
月経血量が多い。 1回の月経出血量が極端に多く、夜用ナプキンを使っても漏れてしまう。ピンポン玉大や手のひらほどもあるレバー状の血の固まりが出ることがあり貧血がある。 |
過多月経 | |
月経時以外に出血がある | 月経ではないときに子宮や膣、外陰からの血がある。 | 不正出血 |
月経に伴う不快な症状がある | 月経時に不快な症状がある。 月経時に日常生活に支障をきたすほどの下腹部痛や腰痛、吐き気などの不快な症状がある。 |
月経困難症 |
月経の3~10日前に不快な症状が出現。 月経前になるとイライラや抑うつ状態、眠気、むくみ、頭痛、乳房の張りなど不快な症状が起こり、月経が始まると症状が治まる。 |
月経前症候群(PMS) | |
月経がこない | 月経が止まった。 90日以上月経がこない。 |
無月経 |
辛い生理痛は「月経困難症」「子宮内膜症」かも?!
月経困難症とは
月経の時に痛みを感じる女性は少なくありません。それが日常生活に支障が出るほど重く、治療が必要になるほどのものを「月経困難症」といいます。具体的には「ひどい痛みで起き上がることができない」「月経のせいで学校や会社へ行けない」 「家事もできないほどつらい」などのレベルだと月経困難症と診断されます。では、月経困難症とはどんな病気なのでしょうか?
月経困難症の症状
月経困難症とは、月経時に下腹部が痛む、という症状が一番多く見られます。そのほかにも吐き気や食欲不振、下痢、頭痛、倦怠感などがあり、日常生活を送ることはおろか、立ち上がることすらつらくてできなくなります。また、重すぎる月経時の痛みやつらさに、精神的に不安定になることもあります。
月経困難症の主な原因
月経困難症は原因がよくわからない「機能性月経困難症」と、原因が特定できる「器質性月経困難症」の2つに分けることができます。比率としては機能性が75%、器質性が25%です。機能性月経困難症は、月経時のみ痛みがあるタイプです。 これは月経時に子宮内膜で作られるプロスタグランジンが原因と考えられています。プロスタグランジンはホルモンに似た働きをし、痛みの元になりますが、機能性の場合はこのプロスタグランジンが通常よりも多く作られてしまうのです。一方、少数派の器質性月経困難症は、痛みを引き起こす原因がはっきりしているタイプです。 痛みの原因で多いのは、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、骨盤内うっ血症候群、骨盤内感染症といった、子宮やその周辺の病気です。また病気ではなく、子宮の入り口が狭くなっていると子宮内膜が通りにくく、痛みを生じることがあります。生まれつき狭い場合もあれば、ポリープなどで狭くなる場合もあります。
月経困難症の治療について
月経困難症の診断や治療は、産婦人科で行います。検査で機能性と診断された場合には、プロスタグランジンが痛みの元になっていることがわかっているので、これによく効くタイプの鎮痛剤で症状を抑えることができます。そのほかにもピルや漢方薬など、薬物療法がメインになります。妊娠をすぐに希望されない場合は、ピルの服用が基本的な第一治療となるでしょう。検査で子宮やその周辺に疾患が見つかり、これが痛みの原因と判明した場合には鎮痛剤では根本的な解決になりません。 器質性月経困難症と診断された時は、痛みの元になっている病気の治療を進めていくことになります。そうすることで月経困難症の回復につながります。例え、器質的な異常が存在しない月経困難症だったとしても、放置すると自然な月経が阻害され、不妊症の原因となる子宮内膜症などを発症するケースが増加しています。リスク上昇を回避し、いずれ妊娠を希望する状況になるまでその機能を温存するためにも、ピルの継続服用をすることで月経の痛みや不快症状から心身を開放してはいかがでしょうか。 毎月繰り返す痛みが解消されると心身にかかるストレスが軽くなりますので、生活品質向上にもつながるはずです。
子宮内膜症とは
本来子宮の内側にしか存在しない子宮内膜に似た細胞組織が、卵管、腹膣内、直腸の表面など、さまざまな臓器に発生する病気です。子宮内膜症は、決して珍しい病気ではなく、月経のある女性の10~20%程度の人に発症し、30代~40代の女性に多く発症しますが、最近は10~20歳代の若い世代にも多くみられます。
内膜症が発生した場所や病巣の大きさによって自覚症状は様々ですが、一番重要な症状は月経痛(生理痛)です。
不正出血や激しい月経痛(生理痛)、下腹部痛が特徴ですが、他に腰痛や性交痛、肛門の奥や排便時の痛みや吐き気、嘔吐などの症状がみられるほか、不妊の原因にもなります。
また、内膜症組織が卵巣にできると毎月の出血がたまり、溶けたチョコレートのような古い血液でふくらんだチョコレート嚢腫とよばれる卵巣腫瘍になります。
似たような病態に子宮腺筋症があり、ひどい月経痛(生理痛)と同時に、過多月経の原因になります。
子宮内膜症も子宮腺筋症も重症になると、月経が終わっても痛みが続くようになります。
この投稿をInstagramで見る
子宮内膜症|簡単セルフチェック
ひとつでも思い当たることがあれば、子宮内膜症かもしれません。当院にお早めにご相談にいらしてください。
- 月経痛が強い
- 月経痛がだんだん強くなってきている(鎮痛剤が効かない)
- 慢性的な骨盤痛がある
- セックスの時に奥の方が痛い
- 排便時痛がある
- 月経の量が多い、レバーのような血のかたまりが出る
- 月経期間が長い
辛い生理、我慢はNGです。病気の可能性もあります。
生理痛はあって当たり前と思っていませんか??
日常生活に支障が出るようなら、その考えは見直してみましょう。